勝ち組 負け組 実写組




いやいや、実にあっけないものでしたねぇ。

麓郷から、富良野市内まで例のジャングルクルーズを通って自転車で行ってみることにしたのだ。
もうこの旧道も結構な回数を行き来していることになるのだが、そのまま市内まで出たことはまだなかった。真夏よりも今の季節の方が緑がモリモリしてて、その香りも凄まじい。鼻の穴を開いて、おもいっくそ吸う。今まではひっちゃきになって漕ぐことにしか、カタルシスを感じなかったのだが、タラタラと乗るのもおもしろいもんだ。というよりタラタラと乗れるようになったんだね。この変化は自分には意外とうれしかった。
しかしそれも束の間。
「これもスローライフとやらの恩恵?」そんな言葉が思い浮かんだ瞬間、無性に腹が立ってきたので、またおもいっくそ漕いでやった。スローなブギにしてる場合じゃねぇ。くそくらえ。

途中、課外授業で釣りをしている中学生諸君と遭遇した。イヤイヤやらされているのかと思いきや、ご子息様達は純粋に楽しんでおられるようで、それが僕的にはちょっと物足りない。僕にもあれぐらいの子供がいても全然おかしくない。
そして同時に、中学生の終わり頃、髪の毛を立て始めた僕を、ニヤニヤしながら見いた自分の父親を思い出す。もし自分に息子が居たとして、そいつが髪を立て始めたら、こりゃ相当ウケることは間違いない。

「ニヤニヤ」

「何? なんかおかしい?」

「いやー、別に。ただ、今時ツンツンもねぇだろって思ってさ… やっぱ今もダイエーのスプレーとか使うの?」

「うるせぇ、おやじ。おめーらがチャラチャラやっていた時代とは意味がちげーんだよ! 昭和の残党はカビ臭いコタツで寝てろよ!」

みたいな微笑ましいことになるのでしょうね。
こんな風に過去の自分のいろんな時代のいろんな視点から、今の自分を見てみのもおもしろいのだが、困ったことに、あんまりあの頃から進歩が見られないというのが実状。本当に恥ずかしい。もう私も41歳。もうバカボンのパパと同じ歳、それも春。ガチで41歳のガチの春なのだ!ワオ!でも実際、俺、アレを地でいきつつあるよな。
こりゃ「負け組」通り越して「実写組」ですよ、マジ。

ぞっとするのだ!

強烈な寒気を感じたのは森の中の湿り気のせいだろうか? やっと木のせり出し具合に勢いがなくなり、日が差し込み、暖かさを感じられるところまでやってきた。そのまま国道へ。ちょっと怖いくらい、スピードが出てる。
こりゃ、コケたら擦り傷どころか、肉までいっちやうわ。俺、実は結構脚力あるんだな…。
そのまま拍子抜けするほどあっさりと市内に入った。ただ引き返すのはもったいない。この小さな達成感を受け止めてくれる器が欲しい。駅の立ち食いそばのスタンドが浮かぶ。シブいね〜俺。いいと思う。何処にもいかないのに旅人気分も味わえるし。
待合室に入ると、荷物を抱えた若者が居た。このスタンドのそばの味も幾千、幾万通りの複雑な味わい方をされてきているのだろう。
うん、うん、若者よ、俺にはわかるよ。それぐらいの歳で、こういう所から旅立つ時に食べるそばはどんな味がするのか。
このおじさんの胸の中にモヤモヤしたものが膨らみつつある時、当の本人に視線を戻すと、コメッコを食いながら、携帯ガン見してやがった。
そんな時代さ2008。コメッコもいいよね。

富良野駅でかけそばを食べて、口の中のねぎの残り香をいつくしみながら、ベンチで一休み。周りは中国からの旅行者。ボーっと彼らを見ていると、何処からか沸々と力が湧いてくる。

何か出来る気がしてきたぞ!!(何が?)

その全く根拠の無い高揚感は、しだいにおとなしくなっていったのだが、それとは別路線で僕の頭の中のプットホームには新しいアイデアが到着した。
今回、麓郷から市内に入れたすると、平沢と麓郷間は走破済みだから、その区間も旧道を使えば平沢〜富良野市内間のロングジャングルクルーズが出来上がるんだな。
よし、それを年内にはマウンテンバイクでそのルートを往復してやろう。富良野まで自転車で行けるって分かったら怖いものはない。

出来る気がしてきたぞ!!(ハードル低)

威勢良く帰路へ。しかし何故かスピードが乗らない。しんどい、しんどい。
あれ?おかしいなぁ。そんなに疲れてないんだけど…。来るときのあの夢のようなスピードは、目に分からない程度の微妙な下りのおかげだったと、そのときに初めて気付いた。
ロングジャングルクルーズ、実は割りとハードル高いかも…。

麓郷に新しい人が入り、平沢の僕たちも麓郷の「星人の宿」繋がりで、その歓迎会にお呼ばれをした。新しく入ったその人も僕と同じくそば打ちが趣味らしく、こちらも自分で打ったそばを持って行き、ちょっとした味比べをしようということになった。
歓迎会には通称「たき火のおじさん」と呼ばれているMさんも先に来ていて、大阪出身の彼の作るおこのみ焼きで宴はスタート。
このMさんは実にひょうひょとしたおもしろいおじさんで、夏は農家の方の手伝いをしながら麓郷で過ごし、冬の間は大阪に帰る。実に自由。いいとこどり。いいと思う。
正直、季節によって住むところを変えるというのは、僕の理想の暮らし方だ。
今度入った人もおもしろそうな人で、僕的にはちょっと相沢っぽいと思った。
(相沢:中学2年の時に転校してきたやつ。クイズダービーに出てくる篠沢教授に似てた)
他にもいろいろな人と初対面。老節布の大西さんの所といい、ここといい、どっこいこんな山奥にも、様々な濃い目な人が暮らしている。
星人の宿でバイトしているに「あっちの生活、バッサリ切るの怖くなかったですか?」と聞かれた。やっぱり、その一歩踏み出せない人も多いのだろうか?

「パッサリ切っても、またそこ伸びてくるから大丈夫だよ」とは言わなかったけど…。

ちなみに、そばの味比べは完敗。いつかここら辺でそば屋を始めたい。ムード歌謡が爆音で流れているような店を。

6月21日
この日は1年で一番日の長い日だ。ここいらでも8時前ぐらいまで明るい。朝は4時前くらいから明るくなりだしている。それにも増して、クロがカーテン開けて、窓のへりに座るのよね。う〜ん、眩しい。でもクロたんだから許しちゃう!

こんな1日中の大半が太陽に照らされる日にムラは生まれた。すごくムラっぽい日にムラは生まれたと思う。いやいや、ムラがいつもニコニコしているのはですね、僕から見るとあくまでもそれは外面であって、実際、常時ニコニコしているわけでもないし、朝から理由なくムスっとしていることもあるしね。それにしても、総体的にはものすごく太陽っぽい人なんですよ。いいと思う。

後日、みんなで美瑛のちょっと変わったレストランで誕生会ということになった。ムラにはみんな感謝している。お互いのパートナーに感謝すのは当たり前として、4人の括りってことで考えた時に、ムラ以外の3人はその笑顔にはずいぶん助けられているって思ってるんじゃないかなぁ? そんな3人の思いを込めて祝った。そのレストランは東京から来た夫婦が森の土地を買い、自らの手でその木を伐採して、製材し、その木が元々あった所に建てたのだそうだ。それまでご主人はチェーンソーすらも持ったことがなかったらしい。木を切るってものすごく難しいし、危ないんだぜ。
実際、ご主人に合うとたくましいどころか、ちょっと華奢でおとなしい印象。

本当に成し遂げてしまう奴ってのは黙る(THA BLUE HARB)

正にそんな感じの人でした。
俺はその真逆だよな。始めるまえにしゃべり過ぎっていう。
そうさ、どうせ俺なんて「なんちゃって」さ。
泥酔。おじさん酔わしてどうするつもり? でも、いいと思う(誰か言って)

話がブッ飛んで、秋葉原で悲惨な事件が起きた。

テレビはないものの、新聞はとっているので、こう見えても時事ネタも書けるんです。それも2ヶ月遅れで。
僕がこの事件で一番驚いたのは「負け組」って言葉を日常会話で本当に使っている人が居るんだなってことだった。
こんな酷い言葉を垂れ流す方に一番の責任があることだけは間違いないのだが、真に受ける方も真に受ける方。
百歩譲って負けの状態があるとして、では、逆にどういう状態だったら勝ちなの?年収とか?ハマーとか?叶姉妹とか?楽して稼げるとか?ぺらぺら。

たぶん、今回の犯人に問うてみても、こっちがうらやましくなるような「そりゃ、確かに勝ちだよな」と言えるような答えはで出てこないのではなかろうか?つまり勝ちがおぼろげなのに、現実に負け(と思い込んでいる)と言われる状態だけがある。
でもさ、そんな事言ったら、俺なんてどうすんのよ?全くもって恥ずかしい限り
こんなダメ大人に誰がした? 人生、投げ切ったら、意外にも割りとそれは軽かった!(実感) 俺なんて「負け組」も「負け組」、「負け組」突き抜きて「実写組」(これ気に入っちゃった!)だぜ。えいえいおー!

でも「勝ち」「負け」以前に、あのゲームは誰かが搾取されなきゃ膨らまないように出来ている巧妙に作られたイカサマだ。そんな物に、これ以上乗せられる必要はないって。
そういうのはあっちでこれまで通り勝手にやってもらって、こっちはこっちで違うゲームを始めればいい。世の中、思った以上になんでもアリ。こういう所に住むとなおさらのこと思う(人生いろいろ)。人に迷惑をかけず税金さえ払えば、誰も文句は言わないよ。今こそ、心の真ん中に柔らかなアナーキーの火を灯そう。
でも、たぶん同時にそれが一番頭の使う所でもあるんだけどね。体力も居るし。

プレインジャパンはあなたのゲーム作りを応援します(ウソ)

人の応援以前に、自分達すらどうなるか分からないもんな。

まぁ、とりあえずスクワットでもしてみるわ。


アンドゥトロワァ…アンドゥトロワァ…アンドゥトロワァ…



今週読んだ105円本
「フェラーリ曼陀羅」清水草一



※赤塚先生亡くなっちゃいましたね。。。
※次回更新はちょっとお休みして9月8日となります。
※旭川上野ファームの写真が入っています。綺麗なところでした。
※一番下の写真は、是非ともクリックして大きくして見て下さい。あまりにも綺麗なので、ついでに壁紙にしたものをsouvenir japanに置いておきます。http://www.plainjapan.com/souvenir/
※掲示板が新しくなりました。パスワード等必要無く入れます。ただしアドレスが変わってしまったので、ブックマークを使用している方は各メニューから入り直してください。


皆様、良い夏を!!