ツアーのようにいきる




ただいま! 今、沖縄から帰ってきました!

こういうブログの書き出しする人よく居るけど、いいよね。
これオラの憧れのはじまり方。
もう、ハァハァいいながら書いている感じ。
出だしの一行で、ある程度どんな感じの人か想像がつかない?
かなりエンジョイしてますな。ニクいでやんすね、シェンパイ!

ただいま! 今、ロスから帰ってきました!

たぶんロバート・ハリスのブログは既にもう何回かこの始まり方のハズ。
あと、杏里(ANRI)。 話変わるけど、まだ(IRUKA)って、オーバーオールなのな。

ただいま! 今、ラオスから帰ってきました!

笑顔のやさしい人 間違いない。やさしすぎて人を傷つけてしまう様な人。

そして、自分はといえば…

ただいま! 今、ホーマックから帰ってきました!

これが現実。狭い世界に生きてます。

今は確かに狭いけど、来年はもっと広がっていくことをしはじめたい。
このサイトも、もうちょっとなんとかしたい。この地で新しい出っ張りを作るのだ!
今のところ、それはたわ言の域を出ていませんけども。

そういえば、ここに来る前に、ある人生の先輩の方から、よくこの移住についてよく諭された。
「そういうことをやるのは、60歳を過ぎてからでも遅くないよ」と。そりゃそうだ。
彼の頭の中で広がっている生活はどんなものなのか、安易に想像はできる。
言ってくれる人をありがたいと思いつつも、自分がこれからやりたいとイメージしているものと、彼の頭の中にあるイメージがあまりにも違う。
最初は説明さえすれば、当然わかってもらえるものと思いぺらぺらしゃべったのだが、全然そうでもなかった。
ある物事の一面、一面をいくら丁寧に説明したところで、それが組み合わさったときの立体の感じを口で説明することは難しい。

結局、説明するのは不可能っていう結論を出した。それからは話そらしまくり。

たわ言になる前に、ぼくは一度、裸の大将になりたかったのです。飛び出したかったのです。服もぬぎました。金貨もうりました。緑の壺もうりました。その売ったおかねは全部で250ギルダーになりました。それを持って、ランニングいっちょで津軽海峡を渡ってきました。ぺらぺらしゃべるよりも、まずは行動あるのみです。しかし、現実はとてもきびしく、今日もぼくはみなさんにおにぎりもらって生きています!
「困ったときは、みなさんにおにぎりをもらいなさい」それだけはおかあさんに言われたので…。
時には、たくわんも一緒にくれる親切な人がいます。僕はその時、お礼に「たま」の歌を唄います。

「二酸化炭素を吐き出して〜 あのこが呼吸をしているよ〜」

すると、おにぎりをくれたひとが、「えっ?あなた山下先生じゃなく、「たま」のランニングの人だったの?」と言っていきなり怒り出し、あげくに「そのおにぎり返してちょういだい!」といってぼくのおにぎりを、うばって食べてしまいました。
そんなこともこちらではよくあります。そしてぼくの夢は4年後ぐらいには、バルト海からこんにちはをしたい!おかあさん、バルト海にはおにぎりとたくわんはありますか? あるといいな。バルト海のおみやげは「伯方の塩」でいいですか?

ほどよくキーさばきも滑らかになってきたところなのに、もう僕達の北の夏が終わろうとしている。
ずいぶん遊んだ気がする。ずいぶん見ている気がする。ずいぶん浸かった気がする。すいぶん喰った気がする。ずいぶん言い合いした気がする。ずいぶん複雑な気分も味わった。
人間って同時に3つぐらいの感情を引き受けることができる動物なんだな。
実によくできてる。そして今も存分に味わってる。
朝、窓から見える木々の葉の微妙な緑の違いを観察しながら、
豆を轢き、コーヒーを淹れて飲む。そのユルイ時間と味に浸る。沸く、感情。

「OK! 全部完璧!」

でも、おっちゃん、単純に半泣きしたこともあったねん。
命綱1本で、ものすごく滑るトタン屋根に登るのが怖くて…。とほほ。
その後、結局、2度落ちたけどな、運よく助かった。
虫を殺すもんやない!これはきっと虫の恩返しや。

でもな、マッサカサマでもええねん。
とにかく感情の振れ幅が大きな。人生。プリーズ。
プラスからマイナスへ、マイナスからプラスへ、針がぎゅんぎゅん振り切れるような。
そういう意味で今は充実している。

そしてこの夏の終わりのハイライト。ライジングサンロックフェスティバル。
何年もずっと帰省の日程とほんのちょっと合わずに行けなかった。実家から会場は近い。

実はここ最近、僕は10代に戻ってしまったかのように、ロックを聴きだしていた。
東京の最後の何ヶ月かは、「見溜め」とばかりにライブハウスに通った。
理由はわからない。身体が塩っぱいものを欲しがるのと似た感じ。
いつもひとり。ひとりで地下に潜ると、周りには少年、少女。
勢いだけでまとまりのないひょろ長い青年。
あー俺も昔、あんなだった。青年よ、キミには俺はどう写っている?
そういえば高1のころ、ライブハウスの入り口に緑色のトロージャン(トサカ頭)の大人が立っていて、そのビジュアルがあまりにも恐ろしくて、中に入れなかったことがあったな。そのとき感じた自由を忘れない。

大人ってすげー!何でもありだべや!

今の自分はといえば、バーカウンターにへばりつきビールを大人飲み。今やそういう種類の大人。
ひとりで暇なもんだから、ガンガン飲んじゃう。
「いま横に赤ら顔の変なおじさんがいるんだけどさ…KIMOI」
横の少女の携帯からそんなメールが飛んだこともあっただろう。

飲まさる。飲まさる。飲まさる。

そろそろ爆音が気持ちよくきこえそうな塩梅になってきたところで、バンドが次から次へと出てくる。

ぎゃーぎゃーわめくだけじゃ、何も伝わってこない。
歌詞もほとんど判らないし、演奏も聞き取りずらいこともあるけど、殻が破れたところで勝負しているやつらの音は、やはり、こちらの体の真ん中の黄身まで届く。
いろんな音楽、いろんなロックがあるけど、今はそういうのが好き。
一体、何がこっちにねじ込まれるんだろうね?これが全くの不思議。得体のしれないもの。
得体のしれないものを、得体の知れない方法で、他人の体の真ん中にねじ込もうとするんだから、奴等すごいことやってる。
ライブの会場の空気はよく変わる。そこに居たくないくらい寒いとき。ある。演奏は続く。
だけど、ひとりひとりが言葉にならないぐらい圧倒されると、会場の空気がコロッと変わる瞬間がある。
いろんな方向を向いていたベクトルがひとつの方向に揃う瞬間。その瞬間の感動を言葉にあらわすことは僕には無理。それは奇跡の親戚。再生不可能。
世の中には酷い音楽も多いけど、すごいところで勝負してる連中も確実に存在する。
彼らはそんな奇跡を生み出すために日夜精進しているわけだから、これはものすごくレベルの高い世界。常に前進し続けるストイックさは僧侶のよう。青臭いこと書くけど、そういう連中は、大多数の政治家より人のためになっているんじゃないか?。
それにしても政治家は、反面、ものすっごい低いレベルのところでなんでも決めていかない?
まだ、そんなレベルで物事を決めてるの?っていう。
願わくばあのレベルで物事を決めていってほしいよ。あのレベルで。
一年生議員はライブハウスに研修に来た方がいいと思う。さくらぱぱも。

「うつくしい。いやー、実にうつくしい」

とにかく、バンドマンっていうのは永遠の憧れ。
そうそう、でもアムプリンは僕の意識の中ではバンド的なことなのだ。
そういう意識でやっている。そう考えたほうがおもしろいから。他の3人はどうなんだろ?
つまりバンドっていうのは、ひとり、ひとり、にパートがあって、クセがあって、得意技があって、それを出したり、出させてあげたり、それとは別に個人のパーソナリティがあって、それが組み合わさったときに、単純に足したもの以上のものになったり。
とにかく余計なものを全部削って、鍛え上げて、新しい表現をひねり出して、ひたすら4人で高みを目指す。しかしどこに転がるかは誰にもわからない。そこがいい。

今、僕らどの辺だろ? そういうの想像するのすき。

地元のライブハウスで月に2回出させてもらうので精一杯。楽器をはじめて4ヶ月のやつもいます。そんな感じかな?ムラがエレクトーン、カトキチがベース、アム太郎は気が向いたとき、気が向いた楽器を、気が向いた程度に弾く。大体はステージ前でコロと寝ている。ぶっちゃけ、あいつは寝ててくれたほうが、おもしろい。
オレ、もちろんギターとボーカル。今日、新しいステージアクションを試す。
こないだのライブあとに、カトキチに動きがないって言われた。
それにも増して、動きとテンションが合ってないから、すごくチープに見えるって。反省。
今日もバイトのシフトを勘違いしてリハに間に合わなかった。ごめんみんな。
カトキチは口には出さないが、かなりテンションが下がっている。機材がかなりヘボいらしい。そんなこと関係ないって!おまえのベースはいつもブンブンだ!
ムラは間違えることを必要以上に恐れ、いつもがちがちになる。間違えてもいいんだ。ぶちかまそうぜ!
勢いよくステージに上がったものの、目の前には人はまばら。
平静を装いつつも、横目でカウント。8。
だけど、この8人のほとんどは、この後に出るマックスファクターシセードーのファン。
マイノリティどころか無の世界。
最前列で携帯をやっている失礼なやつもいます。
あっ!でも、一番右でひょろながいギョロ目の青年が、おれたちのことを食い入るようにみつめている。彼のTシャツには黒のポスカで「アムプリン SUCKS」の文字が。

わかってるな、こいつ…。

今日はおまえのためにだけ演る。
そのギョロ目青年が佐波くん。来年は関東圏だけでもツアーに出たいな。

そんな感じ、今。

それにしても本当にツアーに出たい! 
一生に一度でよいから、楽器なんか弾けなくてもよいから、ツアーに出たい。
バンドっていうよりツアーに憧れる。ツアーのように生きたい。

でも実際の話、できるんじゃない? ワゴンにプリン積んで全国回るの。全国無理でも、道内なら全然できるんじゃないか?
そんでさ、いろんなライブハウスでロボ宙&DAU演ればいいじゃん、プリンも売って。
ガソリン代ぐらい稼がせてもらって。地元の旨い酒と食べ物を食いまくって。

あーっ!それいいじゃん! それ、やろうよ。

でもやっぱり、おれもステージに立ちたいな。売り子だけじゃつまらん。
そういえば、ここに来たらドラムをはじめようと思っていたのを今思い出す。
この家ならできるわ。ちょうど一部屋空いてるしな。

だいぶ、みなさんを置いてきぼりにしたね。 

話しを戻して、ライジングサン。
今回は知り合いのスチャダラパーとロボ宙が出演するというので、二重の楽しみとなった。
カトキチらはコロが会場に入れないと判明した時点であきらめていたのだが、コロの散歩の時間の合間の見に行くプランを思いつき、急遽参戦。東京から友達もこれを見る為に来ている。いやー!THE END OF SUMMERDAYS 盛り上がってまいりました!そして当日はなんと僕の誕生日。

まず驚いたのは、会場で何回か「あっ!アムちゃんだ」って声が聞こえたこと。
おいおい、このNEOこじきファッションの彼女が今やネットアイドルかい?ほんとかよ?
でもアムちゃんすごくたのしそうだったな。バム平、よかったな。
僕とカトキチ、そして東京から来た友人は事前に水筒に仕込んだ焼酎を回し飲み。
こういうことする大人にはなりたくなかったな。まじで。

17歳の俺よ。軽蔑するなら軽蔑しなさい。だけど君はどのみち俺になるんだよ。驚きだろ?

こういうフェスに来るのは2度目だけど、感じるのは会場内に漂うバイブスがすごく良いってこと。FUJIROCKは良い意味でショッキングなくらいだった。

会場でロボ宙らと再会。そのとき、もうすでに僕はいい塩梅に酔っていた。
そのダレてる感じが憐れに写ったのだろうか?、東京に居たときより、やさしくされた気がした。
「アレ、見てるよ。もーゲラゲラ笑いながら」と、やさしい目で言われる。
やさしい目で、僕のために椅子をもってきてくれる。
グラスが空くと、勝手にビールをもってきてくれる。
「寒くない?」やさしい手つきでウィンドブレーカーを肩にかけてくれる。
そして彼らは、僕と話すときは、わかりやすくゆっくりと話す。
後日、ポケットの中に2千円札が1枚ねじ込まれているのを発見。

HEY! BOYS 女ってね、やさしくされればされるほどつらくなることあるのよ。

でも実際、少々世ずれしてきてんのかもな。目標四足。

その後、彼らのライブを満喫。他のグループもたくさん見た。
すべてが最高だった。
田舎暮らしもよいけど、やっぱりこういう刺激に触れると、素直にワクワクする。
自然が見せてくれるビジュアルや奥深さ、完成度もすごいけど、
人間の発想、感覚も、それにまけないくらい自由で、底なんて見えない。底なんてない。人工最高。
そんなことを感じさせてくれた、おのおののステージだった。

しかし、「今年のライジングサンで見たものの中で一番印象に残ったものは?」
と問われたら、その答えは、そんなすばらしい音楽のなかにはない。

2007年夏、強烈に印象に残った大賞は、バックステージで見たチバユウスケの目だった。
あの目。あの目つきの人物が演っていた音楽。

節操のない僕は、この秋、ザ ミッシェル ガン エレファントを聞いてみた。


P.S ここ、読むにくいって、みんなに凄いブーブー言われる。今まで、その意見を全く無視していたけど、時代の波には逆らえない。今回からちょっと改良しました。
あとね、君だけにマル秘テクニック教えてあげる。
左の白い部分を手で隠して読むと、アラ不思議! 俄然読みやすくなるゾ!




今週読んだ105円本
「永遠も半ばを過ぎて」中島らも著